鼻でいびきをかく原因と対策：口を閉じているのになぜ？
いびきといえば「口を開けている状態」で発生するイメージがありますが、実際には口を閉じていても鼻でいびきをかくことがあります。これは一体なぜなのでしょうか？今回は、鼻でいびきをかく原因と、その対策について詳しく解説します。
鼻でいびきをかく原因
1. 鼻づまり・鼻炎
鼻の通りが悪いと、空気の流れが妨げられ、いびきが発生しやすくなります。特に、アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎、副鼻腔炎などの症状がある方は、鼻での呼吸がスムーズにできず、いびきの原因になることがあります。
対策
- 鼻炎の治療を行う（抗アレルギー薬や点鼻薬の使用）
- 寝る前に鼻うがいをする（生理食塩水を使用すると効果的）
- 部屋の湿度を適切に保つ（加湿器の活用）
2. 鼻中隔湾曲症
鼻の内部にある「鼻中隔」という仕切りが曲がっていると、片方の鼻の通りが悪くなり、いびきをかきやすくなります。先天的なものや外傷によるものが原因で発生することが多いです。
対策
- 軽度の場合：鼻づまりを改善するための点鼻薬や鼻腔拡張テープを使用
- 重度の場合：耳鼻咽喉科で手術を検討
3. 鼻の粘膜の腫れ
風邪やアレルギーなどで鼻の粘膜が腫れると、気道が狭くなり、いびきの原因となります。特に、寝ている間は鼻の血流が増え、さらに腫れがひどくなることがあります。
対策
- 寝る前に温かいお茶や白湯を飲む（粘膜の炎症を和らげる）
- 鼻を温める（ホットタオルで鼻を温めると血流が改善）
- 抗炎症作用のある食事を摂る（生姜やネギなど）
4. 鼻呼吸が苦手な習慣
普段から口呼吸が多いと、鼻での呼吸がうまくできず、いびきをかきやすくなります。特に、口周りの筋肉が弱いと、寝ている間に気道が狭くなりやすいです。
対策
- 日中は意識して鼻呼吸をする
- 口周りの筋肉を鍛える（あいうべ体操など）
- 寝るときに口テープを使う（ただし鼻詰まりがある場合は注意）
効果的ないびき対策
1. 寝る姿勢を変える
仰向けで寝ると舌がのどに落ち込みやすく、鼻の通りが悪くなります。横向きで寝ることで、気道を広げていびきを軽減できます。
2. 寝室環境を整える
- 加湿器を使って乾燥を防ぐ
- アレルゲン（ホコリ・ダニ）を減らすためにこまめに掃除
- 枕の高さを調整する（高すぎると気道が狭くなる）
3. 生活習慣を見直す
- アルコールを控える（筋肉が緩み、気道が狭くなる）
- 運動を習慣にする（首回りの脂肪が減り、気道が広がる）
- ストレスをためない（自律神経が乱れると鼻づまりが悪化）
まとめ
口を閉じていても鼻でいびきをかく原因は、鼻の通りが悪いことや、鼻の構造的な問題、習慣などが関係しています。日常生活でできる対策を試しながら、症状が続く場合は耳鼻科の受診を検討しましょう。
鼻でいびきをかかなくなると、睡眠の質が向上し、日中の集中力もアップします。できることから取り入れて、快適な眠りを手に入れましょう！